LaGG3
1240馬力 560km/h
前身のLaGG1はまず全木製の機体として誕生した。
重重量で出力不足気味だった事から、出力の増加などの改良が
加えられ、一部を金属製に変更の後LaGG3として量産が行わ
れることとなった。
もともと製造元のラボーチキン設計室は強化木材の製造について
一日の長があったが、この技術は当設計局だけでなく他の局にも
技術導入され、ソ連航空工業の1つのエポックとなった。
ところがこの強化木材の加工技術はかなりの熟練を必要とし、
特に初期の製造ラインでは未熟練工が製造に携わっていた為に
不良機が続出した。
「磨き上げられた棺おけ」と自嘲するパイロットも辛かったろう。
時期的には、第二次大戦前のフィンランド戦にすでに投入されて
おり、カタログデータだけで見ればかなりの戦力であったハズだが
実際は一流とは言いがたい性能だった。
それを裏付けるように、66回ものバージョンアップが繰り返され
徐々に性能の底上げを図っていった苦労がしのばれる。
ドイツのソ連侵攻時にも数多く戦線に投入されたが、戦争中期まで
生産が継続され、6500機以上が量産された。
発展型が空冷機となっていくので、私的には日本の三式戦とダブっ
て見えてしまう
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