Pe−2
1100馬力2発 423km/h
元々、高高度戦闘機として開発されていた本機は、当時のソ連
航空工業には手に余るほどの装備が施されていた。 与圧室
や排気タービン過給気など、1939年のソ連産としてはとても
実用化は出来なかっただろう。
ただし機体自体の出来は良かったと言うことから、双発の
爆撃機としての生産に入ることになった。
もちろん与圧キャビンや排気タービン過給気は必要ない装備
として撤去されることになる。
先代双発爆撃機SBがそろそろ旧式化してきた頃合だった事
もあり、かなり急ピッチで生産されていき、独ソ戦が始まる前に
部隊配備が間に合っていた。
ドイツの攻勢時には苦戦を強いられたものの、冬将軍下で
ドイツ軍の動きが鈍ると、次は反攻の尖兵としての出撃となった。
厳冬の中、飛べないドイツ機は制空権を確保できず、その環境
では本機は十分な威力を発揮できた。
日本ではあまり馴染みのない機体だが、ソ連空軍の大きな打撃
戦力を占めていた事は本機の優秀性を現しているだろう。
某パソコン版SLGで、自分の部隊のゼロ戦が、Pe2にバタバタ
と撃墜される悪夢があった。 何としても設定の再考を求めたい。
ウォーバード見出しに戻る