Yer−2
1500馬力2発 420km/h
共産主義を慕ってソ連にやってきたイタリア人の設計技師
ロベルト・バルティーニが設計した輸送機が本機の起源。
当の技師さんは当時のソ連によくあった「あらぬ嫌疑」で
逮捕されてしまった。
その輸送機の爆撃機型を、同じ設計局のイェルモラエフ
技師が引き継いで作り上げた機体。
1939年に初飛行したが、なかなかこれだと言うエンジン
に恵まれず、液冷、空冷だけでなく、ディーゼルまでもが
多種に渡って装備されたが、後期型でようやく液冷の
1500馬力ACh−30Bに落ち着いた。
その間には翼面積の増加なども行われ、最終的には5トン
に達する搭載量を得る事になった。 双発機としてはかな
り大きなものである。
特徴的な主翼は逆ガルタイプで、主脚の短縮化とプロペラ
の大直径化に役立っている。 またコクピットが機体の
左側に寄っている非対称機である。
最終的には460機程しか生産されず主役にはなれなかっ
た本機ではあるが、戦局の厳しい時期にモスクワに配備
されて、前線攻撃はもちろん、長距離性能をもってドイツ
本土爆撃にも使用された。
余談ですが、私的に「ガミラス」と言う言葉を思い出します。
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