Yak―2



960馬力2発 515km/h

胴体の前方部分以外はほとんどが木製という金木混合機で、1939年
2月に初飛行したが、イギリスのモスキートが有名すぎるが、ソ連機には
かなりの数の木製機や金木混合機がある。 終戦間際に木製機の試作が
始まった日本とはえらい違いである。 ソ連機はあなどれない。
初期には、エンジン冷却やブレーキに問題を抱えており、飛行時の安定性
不足や機体強度の不足もあり、なかなかに難物だった。
それでもソ連ゆえの開発手順で改良を加えられ、写真偵察機や襲撃機への
改装もなされた機体もあり、中には自動化されたダイブブレーキまで取付け
急降下爆撃機への改装された機体もあった。
試作機は1000馬力級2発のエンジンで567km/hを記録したとされ
ているので、やはり木製機の機体の表面抵抗の少なさが生きているのだろう
かと思ったりする。
独ソ開戦時には70機ほど前線配備されていたというが、緒戦でほとんどが
全滅し、戦果らしい戦果は何もなかったという。
それでも数字だけを信じるなら、機体としては良さそうな素養が見て取れる。

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