Be−4
1000馬力 356km/h
艦載の偵察機としてソ連海軍で運用されていたベリエフ設計局のKO
R−1はいまだに羽布張の複葉機であった為に、1939年から同じ
ベリエフ設計局で開発が開始された後継機が本機である。
逆ガル形式の主翼、低く構えた艇体、上部のエンジンナセルなど、機
体は全金属製パラソル翼単葉セミモノコック構造機に仕上がっており、
KOR−1よりも大きく進化した。
1941年初頭には量産体制に入ったものの、当時肝心のソ連海軍の
軍事行動は非常に低調であった上に、そもそも他の海軍大国に対して
装備艦船数も少なく、特に艦載機を搭載できる中型艦以上の艦船は少
なかったので、工場の移転などとあいまって量産は進まなかった
1941年から終戦まででも生産機数が100機程もなく、大国の軍
用機としては非常に生産数が少ない。
大型艦への搭載もされたが、肝心の搭載艦がほとんど動かない状況と
あっては活躍の場もなかった。
艦船配備以外の機体が、哨戒任務や軽輸送などに使われた程度だと言う。
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