睡眠中何かにおびえたように泣き叫んだり,起き上がって動き回る。夢にうなされている状態で
不安の強いものを特に夜驚症と云います。 睡眠の深さに関係しているため
いつも一定の時間
に起こります。 幼稚園児,小学校4,5年生位までに意外と多いのです。怖いものを見た,テレビ
の異様な場面を見た,友達との人間関係,学校での義務感など精神的緊張が引き金となる場合
が多く、子どもに気づかれないように原因を探り対処すること。
とりたてて心配する必要のない問題行動ですが親が困っていることは理解できます。
10才位に
治ると考えて気長に見守るつもりで良いと思います。 泣いているときはとりあえず不安を除く接し
方をして下さい。
落ち着きのない動作は1才半ー3,4才までよくみられる成長過程の現象で心配ありません。
”目が離せない” 時期なのです。
しかし目的もなく衝動的に動き回り、親子・子供同志の関係に悪影響のある多動はやはり
脳の障害も疑われます。
チックはまばたき、首を振る、肩をすぼめる、鼻をクンクン鳴らす、咳をする、大きなため息など
あまり意味の無い動作を繰り返す親が気になる症状。本人は全く気にしてないのが特徴。
特に小学生に見られる一種の神経症です。 3,4才の幼児にも見られます。
テレビやゲーム、更に英才教育の幼児熟のせいでしょうか。
周囲の者があまりかまうと意識してひどくなることがあるから適当に外で遊ばし気をそらせる
生活指導が必要です。 精神的な緊張を取ってやることが第一です。 男の子が多いかな?
薬は普通は飲まなくて良いのですがひどいときには精神科で使うハロペリドール製剤を内服
してみます。
夜尿や,昼間のおもらしは小学校入学前までは次第に減少するが病的なものは殆どありません。
原因は 遺伝の要素と しつけ、正しい反復訓練の失敗が考えられるが判らない場合も多い。
温かい気持ちで見守って下さい。
一時期には布おむつを使って不快感を記憶させることも必要です。
頻尿は病的な場合は,排尿時の痛みが必ず伴い、尿道炎、膀胱炎の症状です。
ストレスや
精神的緊張で膀胱の筋肉が収縮すると膀胱の容積が減り尿が少し溜まるとすぐに何回も行き
たくなるのです。いずれにしても検尿が必要です。
遺糞は幼児期まではさほど問題になりません。
どもりは言葉の増加する2,3才に多く,一過性で発達的なものでふつうは気がつかない間に
治ってしまいます。
緊張はどもりの原因になります。(環境の変化,入園,母と離れる,叱られる等々)
治そうとし
ことばを繰り返したりさせると逆効果でごく自然に歌ったり一緒にお話したりしましょう。
言葉の遅い子供でも 言葉の理解のよい子はある時期に急速に言葉を発するようになります。
しかし 理解の悪い子供は発達遅延,自閉症,耳の障害なども考慮にいれて小児科または言葉
のカウンセラーと相談して下さい。
(実例)お母さんが3才の女児と生後6ヵ月の赤ちゃんを抱いて診察室に入ってこられた。
真夏の暑い最中です。 お母さんは2人の子供を連れてきて大変。 お姉ちゃんもイライラ
してるのでしょうか? まず赤ちゃんから診察。お母さんは赤ちゃんの衣服を脱がせるため
手をかけた。 さあ大変大変。お姉ちゃんは赤ちゃんを思い切りたたいてわめきアホとかコラ
とか乱暴な言葉を投げつけます。頭やホッペ、おなかをたたくのです。
長年診察しているがこんなのは初めてで大変驚きました。家ではよくあるんでしょうが人前
ではこうもしないのです。普通は。不思議と危険な事はしないのです。だから赤ちゃんも泣き
ませんしお母さんももう慣れて平然としています。 赤ちゃんを少しはなれたベッドに置くまで
その状態が続くではないか。
今度はお姉ちゃんの番。やれやれ。なんとかしこいお姉ちゃんです。しっかりお口を開けて
お母さんと先生の云う通りにしずかに診察を受けました。 本当は”良い子”なのだ。
どうしたらよいか 2,3才の子供の下の子に対する嫉妬心はこのように強いものなのです。
赤ちゃんをしばらくほっておいて泣かしても良いからお姉ちゃんとだけ過ごす時間を多く作って
下さい。 でも両方のお世話って大変ですね。
次の3つにまとめることができます。
@親を取られたときのさびしい気持ちを考えて下さい。
Aもう少し年齢が上だと本当に差別して接していないか、反省も必要。
B学童、生徒の年齢では成績で優劣を親がつけてしまっていないか。
一般乳児の2−3%にみられるが園や学校生活が始まると急に現象します。
遊ばない子、退屈な子に多い。発育期の普通の生理現象と考えてあまり気にしない事。