文集10−12

戦後50年

     蚊帳(かや)と火鉢の我が家の50年前が今懐かしい。

     テレビ、自家用車、冷暖房、オーディオ、ワープロ、パソコン。
     今や贅沢品でなく必需品。

     栄養失調の昭和20年代から食生活でも日本人は立ち直り、
    インスタント食品から高級グルメに至る幅広い飽食の時代。
    恩恵に浴する文化。
 
     さて 医療は?
     聴診器1本の心のこもった医療が今、 高度ME機器を使った過剰
    とも思える現代医療。高齢化社会を生んだ戦後50年の医療技術
    は果たして文化なのか?

                                  ( 平成7年元旦 )



我が家の年末年始

     若いころは大晦日の夜行列車で妙高、大山のスキー場へよく行った。
     寒い風を切ってのスキー、スケートも今はもう懐かしい思い出。

     最近は云うまでもなく歳のせいかゆったりと過ごすことが多い。
     とは云っても寝正月はもったいない。

     鳥羽に泊まって伊勢湾の初日の出を拝み、海辺のスケッチと写真
    で年に1度しか味わえない充実感にひたる。 冷たい潮風の中で、
    海原をじっと見つめているだけで生命が息吹く。

                                  ( 平成9年元旦 )


新年を迎えて

     どうやら今年はインターネットで明け暮れそうである。
     奈良県医師会もホームページを開設しWebの仲間入りしたことになる。
     しかし本当に役に立つのか疑問を抱きつつ、とにかく私も始めた
    ホームページ。  
     企画でしばらく睡眠不足になりそうだ。
     新しいものについてゆく心がけは若返りの秘訣と肝に銘じつつ、
    今年も一年健康でありたいと願う。

       ニューイヤー オジンのパソコン ルンルンルン

                                 ( 平成10年元旦 )

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