文集7−9

中学時代の友

      からたちの花が咲いたよ。

    40年前の歳月の遠いかなたから 井尻くんの

    ボーイソプラノがきこえてきた。

      なつかしい話の花も咲いた
。
    中学時代の思い出が咲けば みなの笑顔も40年前と同じだ。

    またいつかどこかで逢おう こころのふるさとで
    友よ  いつまでも幸せに。
                            ( 平成2年8月 )


私とTV・VIDEO

       ビデオで語学、映画、ドキュメントなどを録画し私の本棚も
     ビデオソフトが少しずつ書籍を圧倒しつつある。

       特にオペラはなまがなかなか聴きに行けないので出来るだけ
     録画保存している。   近頃は録画がだんだん面倒くさくなり
     レーザーディスクでオペラのライブを茶の間で楽しむ。

       画像音質とも良くなり生演奏並みの臨場感がある。

       クラシックからアニメにもジャンルがひろがりそうだ。

       娘いわく。   ”退行現象かしら?”
                              ( 平成3年元旦 )



印象に残っている患者


       若いガン患者と貴重な体験をした。

       ご主人と幼い子供2人に見守られながら終末を迎える。

       ”病院で死にたくない。”彼女は激しい痛みと闘いながら
     厳然として病院での治療を拒否し続けた。   主治医である
     私も家族もつらかったが、子供と対話しながらの幸せが数ヶ月
     続いた。   ご主人の手厚い心のこもった介護に症状はやわら
     いだ。   ついに力尽きたが、その時家族全員でガンと闘った
     ことを実感していた。

       あれから2年、いつも思い出す。
                                ( 平成5年8月 )

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