小児科、耳鼻科どちら?


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時におかあさんから『小児科か耳鼻科のどちらにいったらよいでしょうか?』との質問をうけることがあります。
この質問はこどものかぜはどちらにいくの?ということだと思いますので考えてみました。
15年程前まではこどものかぜは全て小児科が当たり前でした。これは医薬分業と関係しています。そのころまでは院内で薬をお渡しする院内処方しかありませんでした。 ところが、厚生省が薬価差益を解消するとの名目のもとに医薬分業を採用すると利益が出るように医療機関を誘導し、調剤薬局がどんどんできました。
このためこどもの詳細な調剤を院内でしなくとも薬を出せるようになり、耳鼻科でもかぜを診ることが多くなりました。
そのため上記の質問がおかあさんからでてくるようになりました。
小児科と耳鼻科がどう違うのかというと、医学部での教育や総合病院では、小児科は内科系であり、耳鼻科は外科系に区分されます。
一方開業医は小児科でも耳鼻科でもかぜを診るのですが、簡単に言うと『耳鼻科は病気を診る』、 『小児科は病気も診るがこどもを発育、行動などこどもを総合的に診る』ということになります。
お判りになりましたか?どちらに受診されるかはおかあさんが決めてください!