*溶連菌感染症とは*
A群β溶血性連鎖状球菌という細菌がのど(咽頭、扁桃腺)に感染して、のどの痛みや熱がでます。
熱は治療しなくても、自然に下がることがありますが、1−2週間後に再び熱発します。
時には、体や手足の発疹などがでることもあります。発疹は紅斑様で、かゆみをともないます。
舌がいちごの表面のようにぶつぶつになったりします。1週間くらいしてから、手の指先から皮が捲れることがあります。
飛沫(唾液から)でうつりますので、近くでしゃべることでうつります。
潜伏期間(うつってから症状が出るまで)は2-3日です。
2-3才から小学校低学年くらいまでが罹りやすく、流行は、11-3月くらいが毎年多い季節です。溶連菌感染症のひどいのが<しょう紅熱>です。
抗生剤のなかった昔は、なかなか手ごわい病気でした。若草物語や大草原の小さな家のなかでも、恐ろしい病気として取り扱われています。
*治療*
抗生剤(ペニシリンやセフェム系)を10日以上飲まないと治りません。抗生剤を飲むと、熱や発疹などは2-3日で無くなりますが、抗生剤を止めてしまうと、
溶連菌自体はまだのどに残っていて、1週間くらいで再び熱が出てきます。薬をきちんと飲まないと、1ヶ月くらい先に、リウマチ熱や急性腎炎(体がだるく、
元気が無くなり、顔のむくみや、血尿)をおこすことがありますから、医者の指示通り最後まできっちり飲むことが大切です。
*予防(家庭で気をつけること)*
兄弟や、両親もうつりますから、のどが痛いとか熱がある場合は医者にかかってください。登校、登園は熱が無く発疹が消えたらよいでしょう。
(およそ、抗生剤を飲みはじめてから2−3日です。)
*こんな時はきてください*
3日以上たっても高熱が下がらない、咳がひどくなる、元気が無くなり顔がむくんでいるように見えるなどの時は、別の病気や、腎炎になっている時があります。