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一般に、かぜには咳や鼻水が出る病気の場合をさしています。
しかし、嘔吐や下痢、腹痛だけの『おなかにくるかぜ』もあります。
ウイルスによる感染がほとんどですが200以上の種類がありますから、何度でも罹ります。
あの病院に行くと、いつも風邪だといわれると怪訝な顔をする人がありますが、お医者さんで『風邪でしょう』といわれた場合は、『はっきりした病名はつけられないが、まあ重い病気ではないでしょう』といった意味で使われていることが多いものと思われます。
ただし、『風邪は万病の元』と言われるように、重い病気がかくされていることがありますので、素人判断で風邪と思っても、元気がなく、ぐったりしていたり、ミルクの飲みが極端に減った場合は、早く医者に見せましょう。
風邪の治療は、症状を抑える治療が主になります(対症療法)。咳がひどい場合は咳止めの薬、鼻水がポタポタ落ちる場合は鼻水止めの薬といったものです。
数種のウイルスに効く抗生剤は、ありますが、いはゆる風邪(ウイルスによる)に効くものはありません。
一般に言う抗生剤は、細菌に効くものを指しますので、飲んでも効きません。ただ、かぜをひくとすぐ中耳炎や副鼻腔炎(蓄膿症)や気管支炎に罹りやすい人の場合は、予防的に抗生剤を処方します。
また、風邪に効く注射というものはありません。身体のだるさをとる注射か解熱剤の注射がされることがありますが、子供には小児科の医者は風邪のために注射は絶対しないはずですし、医者自身がが風邪に罹っても自分には注射をしないと思います。大人のおまじないみたいなものです。効くと思えば、注射で元気になったように思えるのです.