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今年も例年どおり、夏かぜが流行っています。普通のかぜと夏かぜはどう違うのでしょうか？

夏かぜは読んで字の如しで、夏に多いのですが、腸管ウイルスによる感染症です。多数のウイルス の総称で、コクサッキーウイルスやアデノウイルスやエコーウイルスが代表です。
手足口病、ヘルパンギーナなど名前のついている病気もありますが、大多数の病気は名前がつ いていなく、夏かぜと一括して呼ばれています。

これらのウイルスは、唾液や便から排泄され、口からウイルスが入り、腸でウイルスが増殖します。 （一般のかぜは鼻や喉の粘膜で感染が成立します。）

子供に多いのは、もちろんそれらのウイルスに対して抗体を持っていないからですが、手を口に入 れやすい、プールに入って水を飲みやすいなどがうつりやすい理由です。

予防は手洗をよくし、指などを口に入れたりしないことです。

症状としては、高熱が出やすく、腹痛下痢、筋肉痛、頭痛嘔吐、不定発疹などですが、 診察した限りでは目立つものがない（名前のついている手足口病などは、はっきりしていますが） のが特徴です。

ウイルスですので効く薬はありません。しんどければ、解熱剤を使うくらいです。2-3日で軽快します。