*おたふくかぜとは*
耳の下(耳下腺)が脹れて痛みがあります。たいてい、左右とも同時にもしくは、片方が2-3日遅れて脹れますが、片側だけのこともあります。顎の下(顎下腺)も同時に脹れることもあります。
おたふくかぜウイルスによる唾液を介した飛沫感染です。
罹ってから、耳下腺が脹れるまでは、およそ2から3週間です。
熱は、耳下腺が脹れる前後より、3-4日間38-39℃でることがあります。
腫れは7日前後でなくなります。
*合併症*
高熱が3日以上続き、頭痛や嘔吐がひどい時は、髄膜炎を合併していることがあります。一度、診せて下さい。
思春期以降の男子では、睾丸の痛みと腫脹がでることがあります。小学生は稀です。
膵炎を起こし、おなかを痛がることがありますが、2-3日でなおります。
*治療*
熱や痛みをとる薬をだしますが、抗生剤は効かないのでだしません。痛みが強い場合は、冷湿布もよいでしょう。
*家庭で気をつける事*
唾液が出やすいすっぱいものやかたい食べ物は、避けて下さい。よけい痛くなります。
高熱がないかぎり、お風呂に入ってもかまいません。
*いつから通園(通学)できるか*
痛みがとれて、腫れがひくまで。約1週間程度です。
兄弟で、おたふくかぜに罹ってない子は、耳下腺が痛がるまでは、通園可能です。約2週間くらいで耳の下が痛くなります。
*ワクチン*
おたふくかぜワクチンを注射した場合は、約8割が罹らないですみますが、2割ぐらいは罹ります。
おたふくかぜの子と接触してから、ワクチンを注射しても予防は出来ません。