B型肝炎予防ワクチン


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2016年10月1日からB型肝炎予防ワクチンが定期予防接種になりました。公費予防接種ですので無料です。
残念ながら、公費の対象者は平成28年4月1日生まれの子からになりました。それ以前に生まれた子は有料となります。当院では1回4500円(税込)となります。
定期接種対象者で、既にB型肝炎ワクチンを接種途中の方は残りの回数分の予防接種が公費対象(無料)となりますが、満1歳までですから、ご注意ください。
このワクチンは以前から開発され製品化されて、B型肝炎ウイルス陽性の母親の出産時に母子感染予防として保険適応になっており、予防効果が実証されています。
世界に目を向けますと、日本を含む数か国以外はとっくに定期接種化されていました。あまりにも遅い国の決定ですが、実施されるので良いとしましょう。
B型肝炎ウイルスは数種類の遺伝子型に分類され、日本や東南アジアに多いウイルスはC型で、アメリカはA型が多数を占めます。
日本で接種できるワクチンは2種類あります。ビームゲンとヘプタバックスという商品名です。
前者は日本製でC型遺伝子から製造されており、後者は外国製でA型遺伝子からのものです。
そうすると、日本ではビームゲンがいいのではとなりますが、遺伝子型が異なっていてもワクチン接種による予防効果は両者とも同等であるそうです。
現在、熊本にある工場で製造されていたビームゲンは地震の被害で製造が停止しており、ヘプタバックスが大部分になります。
最初にビームゲンを接種していて途中からヘプタバックスに変更しても問題はありません。
実際の接種の受け方ですが、自費ではいつでも受けることが出来ます。しかし、年令は3才までに接種した方が抗体が長期間維持できること。
3才までに感染するとキャリア化(抗体が出来ず、B型肝炎ウイルスをずっと持ったままになる)しやすいと言われております。
定期接種対象者は平成28年4月以降に生まれた赤ちゃんで、3回接種を1才までに受けることとなっています。
しかし、冒頭に書きましたように10月からの開始です。接種間隔は1回目接種後28日以降に2回目接種し、3回目は1回目接種から140日以降となっています。
ややっこしいですが、要は1才のお誕生日の前日までに3回目を接種せねばならず、そこから20週前を逆算してく頂くと、接種最終月日が計算できます。