平成25年10月、私の母校である郡山中学校の卒後30周年同窓会が開催された。今まで各々小さな集まりがあった中で、一つのグループの卒業生全員の同窓会を行いたいという発案がきっかけでした。
テレビにも取り上げられた事がある幹事代行ドットコムという会社は卒業アルバムを持って行くだけで卒業生全員に案内状を送り、会場の手配、当日会場のセット(受付、名札、看板、横断幕)、司会、会費の回収精算、恩師への花束の用意や写真撮影など全ての事を行ってくれるそうです。ただし、卒業アルバムに記載されている住所に案内状が送られるために卒業後に転居していると案内状が届かず、実際に私の所にも届かなかったのですが、幸いにも友人から連絡があり参加することにしました。
卒業生は586名で約3割の176名と連絡が取れず、欠席の返事が104名、連絡は取れたが出欠の返事がなかった人230名、ご逝去6名であった。
何人が参加するか分からない時点で会場を手配する必要があるため会費が壱万円と少し高額で、そのせいかどうか解らないが参加者が70名と少ないのは残念でした。当時のクラスは13組まであり、担任が7名と校長先生(85歳)も出席されておられました。
私の3年の担任も出席されていて理科の教師でしたが、担任と話したときの第一声が「あの時は理科の答案を紛失してしまって本当にごめんなさい。」であった。言われてみておぼろげに思い出したのですが、何故か私の答案だけを紛失し、当時の私の答えが「良い評価を付けてくれれば答案が無くてもかまわないよ。」だったそうです。本人はとうの昔に忘れていたことでも当時の担任には大変なことで以後退職されるまで一度も忘れることができなかったそうです。
とても楽しく懐かしい同窓会で、久しぶりの再会に3時間があっという間に過ぎました。今後も機会があれば出席したいと思いましたが、昨今の個人情報保護法の問題で今の卒業アルバムには住所録を載せなくなった学校も多いそうです。住所が載せてあったからこそ今回の同窓会が開催されたのですが、住所を載せていない学校では卒業生全員に連絡を取るような同窓会の開催はまず不可能でしょう。
そもそも卒業アルバムは不特定多数に配布されるものではなく、ごく限られた卒業生とそこに携わった教職員等に配布されるもので各々が個人情報を大切に扱えば良いと思うのですが、残念ながら個人情報の価値がわからず、外部に流出させてしまう人がいることも現実です。情報化社会が発達したが故に不便になることもあるものですね。