この1機  <<二式複戦 屠龍>>


屠龍の実戦配備
屠龍を最初に装備した部隊は仏印方面(現在のベトナム周辺)に
展開する、独立飛行第84中隊である。
9機の屠龍が昭和17年2月に完全に配備された。
独飛84中隊は後に飛行第21戦隊(定数40機)へ格上げされた。

屠龍の配備は第4、5、13、21、27、45、53、65、70、75各戦隊及び、
25、84各独立飛行中隊の多数にのぼる。
第27、45及び75の各戦隊は襲撃部隊で、地上攻撃が主任務である。
この両部隊に配備された屠龍は、「二式複座戦闘機」としてではなく、
「二式複座襲撃機」として配備されている。
これらの屠龍は戦争末期、フィリピン方面に来襲する米軍を相手に、
決死の薄暮、夜間、黎明攻撃を行う。
第4、5、53の各戦隊は本土防空に活躍している。
特に第4戦隊は、日本本土に来襲したB29に対して初めて一弾を
放った部隊である。


第4戦隊の屠龍。 開けられたままのキャノピーが緊急発進の可能性
があることを示している。


始動車によりエンジン始動。 砂煙が舞い上がる。
車の形状が時代を感じさせるが、屠龍の形状は今尚美しい。


2機編隊で飛翔する屠龍。 背中の斜め銃が良く見える。


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