戦略爆撃機 1
特集「戦略爆撃」でも触れていましたし、「ウォーバード」の
中でも触れていますが、飛行機を語る上で、実は最も重要なのは
「爆撃機」なのです。 それも「戦略爆撃機」。
もともと「戦闘機」と言う機種は、第1次世界大戦時に発生した
敵の偵察機を味方上空から排除する単一目的を持つ「駆逐機」から
発展した機体である。
敵の飛行機を撃ち落とし制空権を確保、味方の兵力の安全を確保
するのであるから、本来は戦闘機とは「防御兵器」なのである。
それに対し、鈍重で機敏な機動が不可能な爆撃機は、敵兵力などに
打撃を与えるのが主任務であることから、いわば「攻撃兵器」である。
兵器を持つ最大の理由は「攻撃」する手段の確保であるから、
飛行機を兵器の一種と考えるならば、爆撃機こそが本来の飛行機の
主任務形態ではなかろうか?
第2次世界大戦中、最強の戦略爆撃機「B−29」スーパーフォートレス
第2次大戦中の代表的戦略爆撃機B29の武器は、強力な防御火網
強靱な防弾性能、高高度を高速で飛行できる高高度飛行性能であった。
本H・Pの「飛行機の武装」の欄で紹介している強力な武装は、
高高度性能の劣る日本機を全くよせつけず、たとえ被弾してもすぐに
火は消え、日本機の昇れない高高度を、悠々と飛び去っていった。
これらの高性能は、唯一の目的のために与えられた性能である。
つまり 「爆弾を敵地に投下する」 ためである。
次項
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