戦略爆撃機 2
その戦術
第2次大戦中、最も恐れられたのは「絨毯爆撃」と冠された
爆撃方法であろう。 特にアメリカとイギリスで研究され完成
されたこの爆撃方法は次の通りである。
まず、航空偵察などで、爆撃目標地域の写真を入手する。
高度10000mを悠々と飛ぶF13にとっては楽な任務である。
その地域写真を分析し、爆撃の基準点となる場所と各爆撃編隊の
爆撃ポジションを決定する。
先頭の編隊が基準点を爆撃する。 この炎や煙が中心となる。
イギリスが夜間爆撃をかけた際には、もっと巧妙で、マーキング
専門の士官の乗った爆撃先導機がマーキング用の発火弾を落とす。
その火を中心点とする。 この爆撃先導機は全ての投弾が終わるまで
上空に残り、逐一、細かい指示を出し続け、爆撃の成果をより大きな
ものとした。 アメリカは物量にモノを言わせる為ここまではしない。
基準点の火炎や煙、先導機の誘導で、各機は与えられた地域に投弾する。
これで、この地域は完全に灰燼に帰す。
次項
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