それぞれの目指すもの
第1次世界大戦で揺籃期を脱した航空機は、第2次世界大戦で大きく
脱皮し、真の翼を得た。 わずか30年程の月日だけで、今まで人が
創り続けてきた全ての兵器の上に君臨する存在となった。
プロペラの限界が見え始めた時、ジェットの時代が到来した。
Me262が実戦参加した頃、イギリスではグロスター・ミーテアが
配備されつつあり、アメリカでもベル社、ロッキード社、グラマン社、
マクダネル社などが続々とジェット機を進空させ、量産体制に入りつつあった。
特にジェットエンジンの出力は、アメリカが他を抜きんでて増加させた。
Me262シュワルベ
グロスター・ミーティア
レシプロ航空機は、速度、上昇力、火力を3種の神器として成長した。
ジェットに換わってからは、様々に分化するものの、いくつかの戦争・紛争が
電子機器と運動性の上昇を促せた。
今では、ソフトの開発費用だけでも数百億円と言う桁違いの費用がかかる。
Su27シリーズのコブラ機動、クルビット機動など、運動性も想像を
越えたものになっている。 実験機X−31などは、飛行機の領域を越えた
運動を実現させている。
そして、今後の命題は巷で噂の「ステルス」性能である。
どれだけレーダーで捉えられないようにできるか?
たとえ捉えられても、どれだけ欺瞞できるか?
これが当面の軍用機の目指すものになるだろう。
その先には何が待ち受けているのか?
・航空機の無人化。
・周辺マンパワーの省力化。
などではなかろうか?
大気圏内で飛行している分には、の話しであるが・・・。
次項
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