2016年3月3日、全国水平社創立記念の日、午前6時55分撮影
全国水平社創立90周年・大和同志会創立100周年記念モニュメント
名称 決定
「いのち 燦燦の燈」
(いのち さんさんのとう)に
水平社博物館
2012年、地元協力会が人権のふるさと公園に全国水平社創立90周年・大和同志会創立100周年を記念してモニュメントを建立。
8月1日、除幕式がおこなわれました。
モニュメントには、差別を許さず、仲間と手に手を取り合い、一人一人がしっかりと人間らしく生き、
差別のない日が来ることを願った言葉が刻まれています。
このモニュメントの名称を募集いたしましたところ、多くのご応募をいただきました。ありがとうございました。
決定した名称を、2013年4月6日「人権のふるさと 柏原北方感謝祭(桜まつり)」で発表いたしました。
■デザインについて
二本の太い石柱は、大和同志会と水平社を表しています。
その上に積まれた石の空洞からは、全国水平社創立記念日である3月3日に、東から昇る太陽が覗く設計になっていて(頁頭写真参照)、それは全国水平社創立趣意書『よき日の為めに』の「起きてみろ夜明けだ」にちなんで、部落解放の日の出を表現しています。
■モニュメント・プレート
(北面)
『明治之光』 「我徒の蹶起を望む」より
我徒(わがと)の志士(しし)蹶起(けっき)せよ、自覺(じかく)せよ、自治(じち)を鞏固(きょうこ)にせよ、我徒(わがと)の富豪(ふごう)は生(い)きたる財産(ざいさん)を作(つく)れ、我(わが)徒(と)の改善(かいぜん)事業(じぎょう)に投資(とうし)するを名譽(めいよ)とせよ、敎育(きょういく)と實業(じつぎょう)を奨(すす)め、当局者(とうきょくしゃ)は人材(じんざい)登庸(とうよう)を爲(な)し適材(てきざい)を適所(てきしょ)に擧(あ)げよ
一九一二年 大和同志會
(南面)
全國水平社 綱領 より
一、特殊部落民(とくしゅぶらくみん)は部落民(ぶらくみん)自身(じしん)の行動(こうどう)によつて絶對(ぜったい)の解放(かいほう)を期(き)す
一、我々(われわれ)特殊部落民(とくしゅぶらくみん)は絶對(ぜったい)に經濟(けいざい)の自由(じゆう)と職業(しょくぎょう)の自由(じゆう)を社會(しゃかい)に要求(ようきゅう)し以(もっ)て獲得(かくとく)を期(き)す
一、吾等(われら)は人間性(にんげんせい)の原理(げんり)に覺醒(かくせい)し人類(じんるい)最高(さいこう)の完成(かんせい)に向(むか)つて突進(とっしん)す
一九二二年 水平社
(西面・右)
私には夢ではなく志がある
いつの日にか ここ人権のふるさと公園・口兼間丘(ほうまがおか)で
子孫たちが陋習(ろうしゅう)を破り
共に兄弟姉妹愛のテーブルに着く佳き日が来ることを
私には夢ではなく確信がある
全国水平社創立九十周年記念の日に 川口正志
(西面・左)
曙光の志 確乎不抜
水平の世への 道しるべに
デザイン 田仲敦三
(東面・左)
水平社博物館ロゴマーク
(東面・右)
モニュメント名称「いのち 燦燦の燈」―(2013年5月1日)
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